3匹のこぶたがそれそれの手法で家を建てるお話で有名な童話「3匹のこぶた」。

今回ご紹介する絵本はその有名な童話のパロディ「3びきのこぶた～建築家のばあい～」です。

このお話に登場する3匹のこぶた、なんとあの有名な建築家、
フランク・ゲーリー、フィリップ・ジョンソン、フランク・ロイド・ライトなのです。
もちろん建てる家もスクラップ、ガラス、石とコンクリートと
それぞれの代表作になっているため、建築、デザイン好きなら
ニヤニヤしてしまうでしょう。

1番目のこぶた、フランク・ゲーリーのお家は実際の彼の作品で
サンタモニカにあるゲーリーの自邸がモデルになっています。
ローコストの工業用材を用いたこの作品をきっかけに彼は建築界に
鮮烈にデビューしました。

2番目のこぶた、フィリップ・ジョンソンのお家は彼の代表作であるグラスハウスです。
自分の為の週末住宅として設計されたこの作品は、
水回りを除いた全ての空間が一体となっていて現代のワンルームの原型ともいえる
間取りになっています。

3番目のこぶた、フランク・ロイド・ライトのお家はもちろん落水荘です。

落水荘は、ライトの67歳の作品で、この作品の成功は彼の第二の黄金期を迎える
転機になったそうです。

オオカミの襲撃に耐えることが出来たお家は
一体誰の作品だったのでしょうか？
こぶたになった巨匠建築家の作品と名作家具がぎっしり詰まった贅沢で面白いこの1冊。
気になった方は是非お手に取ってみてください。