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2009/04/06

おすすめ本 『RIETVELD~リートフェルトの建築~』

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『RIETVELD~リートフェルトの建築~』

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オランダの前衛芸術・建築運動デ・ステイルを代表する建築家でありデザイナーの、ヘリット・トーマス・リートフェルト(1888-1964)の建築作品集です。

リートフェルトは、「レッド&ブルー・チェアー」や「ジグザグ・チェアー」といった名作椅子のデザイナーとして有名ですが、建築家としての側面を紹介する文献は少なく、あまり知られていません。リートフェルトの建築を総合的に紹介する本書は、日本のみならず本国オランダにおいても初めての試みであり、リートフェルトの新しい魅力を知る貴重な機会になることと思います。本書では、彼の作品の中でもっとも有名な住宅であり、世界遺産にも登録されている「シュレーダー邸」をはじめ、初期の住宅から最晩年の公共建築まで代表作20 作品を、撮り下ろしのカラー写真で紹介します。また、長年にわたりリートフェルトの建築を研究してきた著者により、家具作家から建築家へと転向し、オランダ近代を代表する大建築家へと成長していくリートフェルトの足跡を、各時代ごとの作品の変遷とあわせて丁寧に解説します。

【著者について】 奥 佳弥 Kaya Oku建築史家。1962年生まれ。奈良女子大学住居学科卒業。オランダ政府給費生としてアムステルダム自由大学に留学。京都工芸繊維大学大学院博士課程修了。博士(学術)。神戸芸術工科大学助手などを経て現在、大阪芸術大学准教授。2007年アムステルダム自由大学客員研究員。主な共著書に『デ・ステイル1917-1932』、『ヨーロッパ建築史』、『国際デザイン史』、『近代日本の作家たち』など。

キム・ズワルツ Kim Zwarts写真家。1955 年オランダ、マーストリヒト生まれ。マーストリヒト応用芸術アカデミー卒業後、写真家、美術家として活動し、都市・建築の写真を多く手がける。建築作品集にトム・メイン/ モーフォシス、ルイス・バラガン、アントニオ・ガウディ、アルヴァ・アールト、ヴィール・アレッツ、ヘリット・リートフェルトなどがあり、この分野で国際的な評価を受けている。