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2007/12/06

心地よい子どもたちの家具

オススメの逸品
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今回は日本生まれのデンマーク育ち。子供の家具フォルミオを訪ねてみましょう。。。

子供の健全な成長を願って

モンテッソーリなどの教育理論によると、6才前後までの経験がその後の生涯に大きな影響力を持つとされています。この重要な時期に、成長段階に適した家具を使うことで、生活・遊び・教育の面でより良い環境を築いてほしい。こうした想いから1996年に子ども専用家具づくりの構想を開始し、1年以上の歳月をかけてフォルミオは誕生しました。

環境への優しさ

フォルミオの素材には、広葉樹の森でゆっくり育ったブナを使用しています。

【水の森、ブナ】フォルミオが使用している素材はブナ。地球環境に優しいと言われている木です。ブナのある森の大地は保水性が高く、天然のダムと言われるほど。秋になると葉を落とし、降り注ぐ雨がスポンジのような腐葉土にしみこみます。その養分をいっぱいに吸いとった水は、やがて稚魚をはぐくむ森の渓流に。生命をはぐくむ木として、ブナは森や地球を守っています。フォルミオでは、森林の造成や育成に意欲的なヨーロッパ産のブナの木を採用。伐採すると植林が義務づけられているFSC加盟工場から材料を仕入れ、地球環境に配慮しています。

【良いものを永く使う】限りある木は無駄に伐採したくないものです。家具をより永く、子どもたちに大切に使ってもらいたいという想いからフォルミオは生まれました。安心して身体を預けられる頑丈さ、触って心地よい木の質感、天然木を活かした飾り気のないデザイン。これらは、永く使われることを前提として設計されています。何百年も生きた木は、建物や家具の部材となってもその樹齢分だけ生き続けると言われています。次の木々が育つまで、ずっと大切に使える家具になるのです。

健康と環境を考えた仕上げ

塗装を施さない仕上げは、木肌の優しさを生かすためのこだわりです。

【オイルワックス仕上げ】五感による感性は6才までに磨かれるとされています。感性をはぐくむ教材としてフォルミオの素材や部品を吟味しました。ブナの木を高温で長時間蒸し上げたスチームドビーチ材は、明るく自然な赤みを出しています。天然素材ならではの味わいを最大限に活かすため、フォルミオでは化学塗料を一切使用していません。天然の亜麻仁油を主原料としたオイルと蜜蝋ワックスを使い、木材の呼吸をさまたげることなく湿度が調整できる、木肌の優しさを大切にした仕上げになっています。

【こだわりの優しさ】部材のホルムアルデヒド放出量は、ドイツの厳しい基準が定めた最も少ない値を示すE1グレード。石油化学原料(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、ウレタン等)を使用していない家具は、アレルギーのあるお子様にも優しい素材です。塗装した家具に比べメンテナンスがしやすいため、傷がついてもリペアキットのサンドペーパーで磨いて、オイルワックスで拭けばもとどおり。ひとつのものを大切に使う心をはぐくみます。

GKインダストリアルデザイン 阿久津雄一氏によるデザイン

「幼児から大人になるまでの身体的な成長に柔軟に対応できる仕組み」「心の成長とともに変化する使い方に対応できる自由度」「ずっと使えることの豊かさを実感できる、天然素材を活かした仕上げ」子どもたちに与えたい理想の環境を追求し、阿久津氏によって従来の家具にはなかったこだわりが生まれました。人間工学に基づいて設計されたフォルミオには、さまざまな工夫が施されています。たとえばチェアの構造。座面の高さだけではなく、座面の奥行きや背もたれの高さも調整でき、身体の成長に合わせて家具のサイズも調整できます。組み合わせ次第でいろいろな使い方ができるフォルミオ。親子一緒に組立てできるように、一種類のねじと一定間隔で空けられた穴を使うという簡単な構造になっています。いつまでも使える本当の豊かさを。。永く使えるという豊かさの価値を子供たちに伝えていきませんか。。

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