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2015/01/05

とても重要な水周りのメンテナンス

現場レポート

2015年
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、年末の大掃除お疲れさまでした。

大掃除をしていると、普段目の行き届かないところの
掃除をしますので、家のいろんなところにメンテナンスが必要な箇所が
見つかったりします。

今回は排水設備のメンテナンスについてです。

排水設備は設備工事の中でも最も難しい工事です。

水は高いところから低いところにしか流れない。
この自然の摂理をうまく利用して施工しなければなりません。

限られた勾配の中でキッチンや洗面所から宅地外の排水管までをつなぐ為
距離的な制約や経路中の障害物等で施工時に苦心することがあります。

地盤の沈下などで勾配が変化し高低が逆になってしまうと
流れが悪くなりつまりの原因になります。

なので施工時には微妙な勾配をきちんととりながら最新の注意を払って施工します。
そしてお引渡しの前には必ずきちんと流れるかの検査を行います。

家の周囲の要所に排水桝と呼ばれる埋設排水管の掃除口が設置されています。
つまった時や点検時に使用しますので何時でも開けられる様にしておきましょう。
排水管のトラブルといえばつまりですが、多いのはキッチンの排水のつまりです。

洗剤で洗い流された油が排水管の表面で冷えて固まり
グリスと呼ばれる付着物となって管径を狭めコレステロールのたまった血管のように
なります。そうなるとなかなか自分で掃除も出来ないので
専門業者を呼び洗管をすることになります。

油ものを洗った後は少し多めのお湯で洗い流すとグリスが付きにくくなります。
キッチン排水口廻りはぬめりが付きやすく市販洗浄剤等で時々清掃すると
きれいになりますが、洗浄剤を使用の際は金属に対して腐食性の強いものが多いので
注意が必要です。

またトイレも構造上、物を落としたりすると詰まります。
小さなお子さんが誤ってトイレットペーパーを丸ごとながしてしまったなど
ひどい場合には便器を取り外さなければならない場合もありますが
大抵は市販のスポイドと呼ばれる掃除道具でなおります。
修理を依頼される前にご自分で試されると案外簡単に通ることが多いです。

排水口には下水管からの臭気を止めるトラップと呼ばれる装置が付いています。
ここには水が常にたまる仕組みですがこの水が抜けてしまうと
そこから下水の臭いが逆流し部屋中にこもります。
虫もそこを経由して上がってきます。

また器具についている排水管(蛇腹ホースなど)と床から立ち上がっている
排水管の接続部などもシールが不完全だと臭気上がりの原因になります。

臭気が気になる時はここをチェックしましょう。
排水は汚れが集まる部分なのできちんとメンテナンスして気持ちよく使いましょう。

以上排水設備のメンテナンスでした。