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こころ和らぐ和の文化

2014/10/24

以前の住宅は主に和室が取り入れられていました。
職人さんの技術が凝縮された伝統的和室は日本家屋には欠かせないものでした。

しかし、西洋文化の取入れで生活スタイルが洋風化し、和室もだんだんと少なくなり、 和室の減少とともにフローリングの部屋も増え日本の住宅環境も大きく変化しました。 しかし一方で、和室の持つ暖かな落ち着いた雰囲気や
畳の味わいを無くしたくないという意見も多くその和室本来の良さが見直され、
現在では和室を求める人 も増えているという事実もあります。

和室と言えばまず思い浮かぶのは畳ではないでしょうか?
畳の歴史を遡ると江戸時代以前は権威ある者だけが使用することを許されていました。 畳を一般的に使用することが可能になったのは江戸時代以降と言われ、
庶民に普及していき多く使われるようになりました。
畳は日本の気候風土に合わせて変化するため、
日本人の生活に必要不可欠なものとなりました。

その特徴として湿度が多いときは水分を吸収し、
乾燥しているときは水分を放出するという調湿機能を持っています。
また、夏の暑さや冬の足元の冷たさを和らげ空気を遮って
室内の暖かい空気を保つための断熱材の役割を果たしてくれます。
断熱性と保温性に優れた素材を床材として使われている和室は
冷暖房が効きやすくなり省エネルギー性も増すので
光熱費の節約ができエコにもつながります。
更にクッション性に優れ防音性もあり畳の部屋は
いつも静かで心も安らぐ空間ではないでしょうか。
様々な素晴らしい機能性を持つ畳は、
日本の住宅には最適な床材として長く使われてきました。

和室には他にも障子などの優れた素材があります。
障子は木製の枠に和紙を貼った建具です。
襖とともに平安時代から現在に至るまで和室に使用されてきました。
障子は外の光を和らげ室内に柔らかな光を取り入れ
その差し込んだ光が各方向に散乱し畳や襖などに
反射するため部屋全体を均一の明るさで包み込んでくれます。

その障子に使用されている和紙も様々な特性を持っており、
通気性にも優れ畳同 様調湿機能と断熱性があります。
また、光の透過率も約50%といわれ直射日光を遮り紫外線をカットしてくれます。
また襖も同じような機能を兼ね備えた素材であり、
以前は続き間の間仕切壁として使われ襖を外すと大広間となる機能性もありました。

和室の内装にはこれらの素晴らしい素材が引き立てあって調和がとれてできています。 よって和の空間は日本人にとって癒しの場であり
心落ち着く場所になっているのではないでしょうか。
和の良さを見直し、日本の伝統的な文化を新たな技術やデザインで遺し
今後の建築でも積極的に役立てて欲しいと願っています。