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これからの働き方に向けて マンションリノベーションでできる遮音断熱対策

2020/10/08

最近はどの雑誌を見ても新しい働き方の記事が掲載されています。在宅ワークという働き方がこの国においてもようやく認知され、今後は住まいの性能として室内の遮音性の高さがより一層求められてきます。

小さなお子様がいらっしゃるから、ピアノを弾くから、シアタールームが欲しいから、ということがこれまで住まいにおける遮音性を求められる主な理由でしたが、これからは「在宅で仕事をするから」という理由でも遮音性を求められると思います。

また、同時により一層その他の住まいの快適さも求められてきます。

今日はこれからの働き方に向けてマンションのリノベーションでできる遮音断熱対策についてお話したいと思います。

スケルトンリノベーションの工事において、断熱対策は重要な項目の一つです。冬は暖かく夏は涼しく室内を保つ断熱性能こそが、快適な住まいを実現するためのポイントだからです。また、マンションの場合は音を気にせずに生活できることもストレスのない住まいには大切なことです。暑さや寒さ、音で悩まず、自宅で快適にくつろぎ、同時に仕事をするための断熱、遮音対策をご紹介します。

床下の断熱・遮音

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マンション床の工法には、直貼工法と乾式工法があります。直貼工法は、コンクリート下地に直接床材を貼る工法です。乾式工法は、直接床材を貼るのではなく、コンクリートに写真のような乾式二重床という脚付きの部材を敷き、コンクリートと床材の間に空間を造る工法です。私たちは、ほぼこの乾式工法で工事を行います。そのメリットとして、

  • 断熱・保温性がよい
  • 床衝撃音の軽減
  • 歩行感がよい(フワフワ感がない)
  • 身体への衝撃・負担が少ない(足が痛くなりにくい)
  • 設備のメンテナンスが優れている

という効果が挙げられます。遮音に関してはマンションの管理規約にLL-45以上の遮音等級での床材使用が義務付けされていますが、この乾式二重床の脚の部分に付いているゴムが衝撃吸収効果を発揮しますので、これでLL-45の等級はクリアしていると見なされるので、その点においても床の遮音性が高いということが分かります。

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さらに床下にグラスウールという短いガラス繊維でできた綿状の断熱材を入れることで、より床下の断熱、遮音効果を高めることができます。通常50mmの厚さの断熱材を入れますが、現在進行しているリノベーション物件では、階下が駐車場ということで底冷えを防ぐために断熱材の厚さを倍にして100mmにし、より一層断熱性を高めました。

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窓の断熱・遮音

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もともとの窓の内側に新しいサッシ枠を取り付ける二重サッシの工法で窓の断熱、遮音性能を高めます。さらにガラスをペアガラスにすると、断熱、遮音性能を格段にアップさせることができます。部分的なリフォームによる二重サッシの取付は、新しく取り付けたサッシが壁よりも室内側に出っ張ってきて見た目がとても悪くなってしまいますが、スケルトンリノベーションの際に二重サッシを取り付ける場合、そのサッシに合わせて壁を立てますので、出っ張ることがなく違和感もありません。

また、LIXILでは二重サッシに新しくインプラスfor Renovationというシリーズが追加され、お客様の嗜好に合わせて選べる新色が加わりました。ますます二重サッシの幅が広がりました。

壁と天井の断熱・遮音

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外側の壁にグラスウールを敷くことで断熱、遮音効果を高めます。

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天井にも断熱材を施工する事で、上階の生活音があまり気になりません。また、最上階の場合は、外部からの暑さ対策にもなります。

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 シアタールームの計画などにおいては、本格的な遮音対策としてスタジオなどで使われている防音材を壁に施工します。ピアノを設置する際などにもご要望に応じて施工いたします。

暮らしながら働く、働きながら暮らす、という新しい住まいのあり方において、そこをより快適にする。家という小さな箱を提案する私たちに与えられた大きな使命です。