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2018/02/23
TATEGUMI 建具×デザイン展 へ。
リノベーションだから、できる家具のまち大川の建具事業協同組合が「TATEGUMI」という新たなプロジェクトを始めたとのことで展示会に行ってきました。建具に大川ならではの、大川でしかできないデザインを取り入れ、次なる建具を生み出すという企画です。
ふすま職人さん、組子職人さん、それぞれ職人さんの巧みな技術が光る展示でした。
天井面にあったルーバー。角度を調整して採光を調節できるものですが・・・
その支柱のパーツがなんと大川組子でできていました。
こちらがその組子のパーツです。熟練の職人さんにしかできない繊細な組子のパーツが、建具の金物の代わりに使われていたことに感動しました。
金物を一切使っていない建具。
壁面。木パネルでしょうか・・・?
と思ったら・・・
伸びて伸びて・・・
伸びてきました。「建具の縁」というタイトル。縁側を内包したような建具の可能性を追求した作品だそうです。伸びた穴を覗くと小さく小さく外の景色が見えました。
あの“ななつ星”にも採用された繊細で美しい大川組子。それを建具に取り入れたものです。上部に金物がついており、パーテーションのような使い方ができる建具でした。建具というよりも芸術作品を見ているようでした。
生産性や耐震性等のさまざまな課題があるとのことであくまでもプロトタイプの展示でしたが、建具のデザインの可能性を見ることができました。職人さんの技術力とそれをデザインに活かす力に圧倒されました。