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2009/01/05

おすすめ本 「北欧ノーマライゼーション」

オススメの逸品

『北欧ノーマライゼーション』~エイジレス社会の暮らしと住まいを訪ねて~

本書は、大和ハウス工業株式会社シルバーエイジ研究所所長を務めた田中一正氏が、高齢者福祉の分野でもっとも進んでいるといわれているスウェーデン、デンマークを視察し、その旅の経験を、美しい写真とともに綴ったレポートです。

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ノーマライゼーションとは、高齢者や障がい者などを施設に隔離せず、健常者と均等な生活ができる社会、つまり「誰もが普通に暮らせる社会」が正常な社会のあり方とする考え方です。世界でもいち早く高齢者社会と向き合ってきたスウェーデンとデンマークは、今なお高齢者問題と向き合い、より高度で洗練された高齢者福祉を目指して挑戦しつづけている国といわれています。ふたつの国に共通するのは、「誰もが平等に参加できる」成熟した社会です。本書はスウェーデンとデンマークを「ノーマライゼーション」という観点で読み解きます。高齢者は社会にどう受け入れられているのでしょうか。高齢者問題に社会はどう対応しているのでしょうか。

スウェーデンとデンマークの高齢者の住まいや暮らし方を、専門家の目を通して分かりやすく紹介することで、北欧と同じく高齢者社会を迎えている日本のこれからを示唆します。

北欧の「今」は日本の「未来」。同居しない親子、自立する高齢者、世界でもっとも進んだ福祉の国、スウェーデンとデンマークへの旅を通して著者が体感した北欧のクオリティー・オブ・ライフが描かれています。穏やかな風景写真や北欧建築の図面など見どころ、読みどころが豊富な一冊です。