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2010/08/12

厳島神社の漆喰

オススメの逸品

漆喰とは、消石灰を主原料とし、これにフノリ・ツノマタなど膠着(こうちゃく)剤、ひび割れを防ぐため麻などの繊維質(すさ)を加えて、水で練り上げた塗り壁の材料。(左官材)近年では海草から作られる接着剤の代わりに合成樹脂を使用した製品や、顔料を混ぜて色をつけた製品もあります。

防火性が高いのが特徴で、古くは財産を守るため土蔵に使われ。また、調湿機能も持ち、季節の変化に耐え、カビがつきにくいという性質ももつため、今でも押入れの壁などに使われることもあります。そのほか、遮音性や遮光性にも優れ、乾燥後の収縮率が高いためひびが入りやすいのが欠点です。漆喰は日本古来より使用されてきた自然素材で、気候が季節ごとに変化する日本に最適な建材ともいえ、もっとも持続性の高い仕上げ材の一つとして平安時代から使用され、城郭建築などでも使われ、姫路城など、白い漆喰壁が数百年に渡って構造体を保護し続けています。なかでも、厳島神社の白漆喰は美しく、その美しさから「白鷺城(はくろじょう)」とも呼ばれています、朱塗りとのコントラストも見事です、ぜひ見学をお勧めします。

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回廊の漆喰と朱塗り。

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瓦のつなぎも白漆が使ってあります。