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2016/09/15

簾(すだれ)は、日本の美。そしてパッシブデザイン

豊かに暮らすということ

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パッシブデザインとは、

エアコンなどの機器に頼らず、太陽の光、熱、そして風といった「自然エネルギー」を上手に取り入れて、快適な住まいづくりをしようとする設計のあり方

です。

たとえば、庭を考えてみましょう。

  • 庭に木を植える。
  • 夏は豊かな葉が生い茂り、強い日差しをシャットアウト。
  • 冬には葉が落ちて、暖かな太陽光を家に取り入れる。

これはパッシブな考え方といえます。

昔ながらの日本の生活の小道具「簾」も然りです。簾は強い夏の日差しを遮りつつ、さわやかな風を通します。

簾のかかった窓。その街並みは美しく、そこにはさわさわと吹く爽やかな風を感じませんか。簾から風鈴の音が聴こえる、そんな贅沢な時間も楽しませてくれます。

大きな窓の外側一面に、まるでブラインドのように簾をかけてある風景に出会ったことがあります。

それはすごく新鮮でした。日本人の暮らしの知恵は、機能的で、しかも美しいものが多いのです。

現代の私たちがいつの間にかどこかに置いてきた昔ながらの日本人の知恵。そんななかにも、豊かに暮らすヒントがあるんです。