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美しい街並みがどうやって残っているのか
豊かに暮らすということ海外に出かけると、レンガや石で造られたお洒落な外観や、花と緑豊かなガーデニングが美しい街並みに目を奪われ、いつも感動します。
建物は、築100年以上のものが多く、とてもシックで、美しいのです。この先もこの美しい家は遺るのでしょう。
古いものを大切にする欧米の文化を羨ましく感じます。
その背景にはお国事情も見えてきます。
イギリスの街並みをつくるリースホールド
イギリスでは、土地や建物は王侯貴族が所有し、利用者は「定期賃貸権」(リースホールド)を得て土地や建物を利用し、建物は土地に付いているものとして、地主のものと考えられます。
リースホールドの期間は99年と長く、家の内装を変えることは許されますが、外観を変えることは許されません。
だから、100年以上変わらない美しい街並みが保たれているのでしょう。
土地だけを借りて、期限が過ぎるとさら地にして返すという日本の「定期借地権」とはかなり異なります。
アメリカの街並みをつくるHOA
アメリカでは、コンドミニアムや戸建てなどに、コミュニティーを管理する管理組合「HOA」(home owner’s association)というものがあります。
目的は資産保全。住宅の価値を守るために管理組合は、家の外観や自分の庭の管理、居住者のコミュニティー内での行動、物件の貸し出しのときの条件などに細かく口を出します。庭の芝生の伸び放題や、外壁がはがれているなど景観を損なうさまざまなことにもうるさく注意されるというわけです。
こうやって、だれもが羨ましく思う美しい街並みが維持されているわけです。
住人による街の価値を高めることへの努力。これも長く快適に住み続けるために大切です。
日本の街並みをつくる・・・
日本でも江戸時代ぐらいまでの城下町は統一感があり、非常に美しく魅力的です。しかし、戦後はそういった支配制度がなくなり、実用性や様々な実情におされて雑多な街並みが増えてしまいました。
それはそれで活力があふれ魅力的なのですが、日本にも統一された美しい街並みがあってもいいのではないでしょうか?
実はcasa シリーズは街並みを意識しています。casa シリーズの建物が立ち並んだ街並みはシンプルでとても美しいのです。