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2016/06/20
失われた500兆円
豊かに暮らすということ「失われた500兆円」
こんな言葉を聞いたことがありますか?
住宅・不動産関係のサイトに最近よく見られる「失われた500兆円もの国民資産」という言葉。これは、日本の住宅投資額に対してその資産評価額がいかに低いかを表した言葉です。
住宅に対してたくさんのお金が使われているのに、財産としての価値が少ないということ。
住宅投資額の累計と住宅資産額の日米比較
中古住宅流通の現状と課題 より
図表の「住宅投資額の累計と住宅資産額の日米比較」でわかるように、1969年以降、年間約20兆円もの住宅投資を行った結果、
住宅投資の累計額は約860兆円にのぼっているのに対し、2011年時点での現在評価額は340兆円となっていて、ざっと500兆円以上もの、住宅に使われたお金が消えたことになります。
現在評価額が、過去の投資額の累計とほぼ同額となっているアメリカと比較すると大きな損失になっているといえます。日本では20~25年で建物価値がほぼ0円になると言われています。この失われた価値を合計すると、500兆円になるのです。
なぜ20~25年で、
価値がゼロとなってしまうのか
アメリカの家と比べて、戦後日本で建てられてきた家には、長く価値を維持できる構造や建材が使われてこなかったからです。
さらに、購入後のメンテナンスがきちんとなされなかったことが、追い打ちをかけています。
価値がゼロにならないようにするために、どうすればいいのか。
答えは簡単です。
しっかりとした構造の家を長く残る建材でつくり、きちんとメンテナンスをする
建てては壊し、また新しい家を建てる。
そんな使い捨ての住宅を購入するのはもうやめましょう。