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2014/09/30

失敗しない家づくり「建物のお手入れメンテナンス」家族を風雨から守る、屋根、外壁のメンテナンス

失敗しない家造り

あなたにとって ”我が家” とはいったいどんな存在でしょうか。

家族の生活を何十年にもわたって支え続ける大切な空間
そこにはいろんな人生があり思い出があり住む人の思いが宿る場所だと思います。
そんな住む人の心を家は感じ取り家族を暖かく守ってくれます。


家は機能する空間、同時に住む人の幸せを育む器でもあります。
家は人を育て人は家を育てながら生きています。
そんな家族の一員をいつまでも健康に維持するためには思いやりと手入れが必要です。
今日はそのメンテナンスについて考えてみたいと思います。

家にとって最も耐久性に影響を及ぼす部分として外壁と屋根があります。
豪雨や台風、夏の直射日光、冬の寒さなど厳しい環境にさらされながら
私たちを守ってくれます。

しかし外壁も年数を経て風雨にさらされると
表面の塗装が紫外線などの影響により本来の機能を少しずつ失っていきます。
これを経年劣化といいます。これを放置しておきますと
雨水の滲入などによる全体的な家の傷みを引き起す原因となります。

木造住宅の外壁仕上げ材の種類には大きく別けて
樹脂系の壁、モルタル壁、セメント系サイディング壁、金属系壁、木質系壁
等があります。
特にモルタル壁は水で練ったセメントを壁に塗って硬化させるため
乾燥の際の収縮や家の動きによって割れが起こりやすい性質があります。
現場で施工する際の自由度が高く塗り壁仕上げで重厚感も出しやすい為
以前は注文住宅で多用されて来ましたが前出の理由で
メンテナンスに手がかかりひび割れの補修も難しいため最近は少なくなりました。

また温かみのある風合いの木質壁も注文住宅では好まれてきましたが
天然の木板を使用しますので割れや反り、脱色を起こすなど難点が有り
メンテナンスを考えるとあまりお勧めはできません。

変わって主流になってきたのが樹脂系、金属系、サイディングパネル式の壁です。
いずれも亀裂が入りにくく、メンテナンス性も格段に向上しました。
しかし大気汚染や紫外線の影響で汚れや表面劣化も早まる傾向にあり
外壁の状況に注意をしながらメンテナンス時期を考慮する必要があります。





















一般的には外壁や屋根表面に塗ってある塗料や防水部分に使われている
シール材の耐用年数の目安は約10年と言われています。
最近は高品質な塗料など耐久性能もよくなってきましたが
気候条件や生活環境によっては様々な要因が関係し、
経年劣化の度合いにはかなりのばらつきがあります。

また木質系(杉板等)の外壁材を使用している場合には
さらにこまめなメンテナンス(塗装、差し替え、貼り替え)が必要となってきますが
標準的な外壁、屋根のメンテナンスサイクルの目安として
10年での塗り替えをご提案しています。

塗り替え工事を行う際には外壁のひび割れ処理や防水の不具合の調査や
補修も合わせて行いますので大切な ”我が家”を末永く守り続けていくためには
欠かせない重要なメンテナンスの一つです。