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2007/01/07

「住まい」について

失敗しない家造り

私たち建築会社は住宅を建てる事を生業としています。建て終わった後はそれぞれの住み手側のスタイルに応じ「住い」に変化していく物です。その過程で家に刻まれる歴史も又様々に移り変わるものです。

建物の寿命を築○○年~とかよく表現しますが、そこには様々な社会背景、経済・物流事情がそのままの形となって刻まれています。

最近世間を騒がせているアスベストについても2004年10月1日、建材類でのアスベストの輸入・製造・使用が禁止されましたが、それ以前の建物には使用されていました。その当時、業界では一般的に使用されていた材料ですがその被害が時を経て表に現れるようになり、分析され、法令により禁止する様になりました。

1995年に発生した阪神・淡路大震災の後にはそれまで良しとされていた建築基準法の改正を行い、それを基に地震に絶え得る構造の住宅にする為に私共を含め日本全国の建築会社は更なる改善を日々続けています。

建替やリフォームの為に建物を壊しながら進めていくとその当時の建築技術、その当時よく使われていた材料が出て来ます。その中には古くなっていながらもその良さが失われていないものも有ります。建築という広くて深い世界の中で昔からその良さが変わらない物・・・「木」です。木が持つ生命力、切られた後でもその寿命をまっとうすべく、家を支え、家を囲み、我々日本人の生活に一番多く親しまれ、今尚欠かせない材料です。建築の技術は日々進化を遂げていますが、そこには常に変わらない物もあるものです・・・

みなさん、自分の家を見て「ふるくなったなぁー」と思われる方もおられると思いますが、建てた当時の事とか子供の頃の事とか、たまには紐解いて想い出して見て下さい。きっとその当時でもどこか近くに「木」が有ったはずです。結構柱に身長とか刻んでいた方も多いのでは?と思います。我々がお勧めしているのは何時までも変わらない良さを持つ、そんな材料です。20070107-Photo.jpg

(私共のショールームにも多数展示しています)こんな話をしているとつい熱くなり過ぎてしまいます・・・