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壁で仕切らない空間

2019/11/07

アイカ工業さんのご招待で、建築家の永山祐子さんの講演会に行ってきました。国内外の美術館や商業施設等の設計を中心にご活躍されている永山さん。周囲の環境と調和する素材の使い方、建築物と素材の在り方などなど、勉強になることばかりでしたが、印象的だった事例の一つに渋谷の西武百貨店改装事業での空間の仕切り方がありました。

渋谷西武百貨店

渋谷西武百貨店2

※画像引用 http://world-architects.blogspot.com/2015/09/yuko-nagayama-seibu-shibuya.html

古くからの建物で低い梁や柱があり、それを上手く隠しながら売り場を部屋のように区切り、且つ空間を広く見せるための手法として、きらびやかなリングのメッシュが使われていました。

渋谷西武百貨店3

ドイツから取り寄せたという鎖かたびらのようなメッシュの素材。レースのカーテンのようにも見えます。個々の部屋を壁で仕切るのではなくこのような素材で仕切ることで、部屋の奥の方まで広がって見えてそれぞれの空間が緩やかに連続していきます。

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リバレインのショールームでも薄いレースのカーテンで空間を仕切っています。(写真右奥)クリエーションバウマンの ’ソプラノⅡ’という薄くて軽い生地を、サイレントグリスの’SG WAVE’というウェーブの形状に吊るすカーテンレールで吊っています。壁を立てると狭くなってしまいますが、このようにカーテンでリビングとダイニングを仕切って空間に広がりを出しています。

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こちらは先日スタッフが視察に行ってきた広島のkiroというコンバージョンされたホテル。

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ロビーがこのような素材感のあるカーテンで仕切られています。

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こちらはクリエーションバウマンの’アコースティックファブリック’という世界一吸音性の高いカーテン生地。会議など音が気になるシーンでの間仕切りとしては最適なファブリックです。

住宅設計においても、二つの子供部屋を将来的に一つの部屋として使えるように本棚で仕切ったり、リビングではソファを背中合わせにレイアウトして緩やかに空間を仕切ったり、壁ではない自由な空間の仕切り方がたくさんあります。このようなフレキシブルな空間の使い方がオフィスや住宅でもこれからもっと取り入れられていきそうです。