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2017/11/01

リノベーションの現地調査とは?

エトセトラ

リノベーションのご相談を承った場合、プランをご提案するにあたって必ず現地調査を行います。実際に工事を行う現場でチェックリストに沿って様々な細かい部分を調査し、どのようなプランが可能かを判断するためです。

梁の位置、排気のルート、トイレの配管、床や天井の高さなどなど、プランの基準となる点を竣工図と合わせながら確認し、「多分大丈夫」ではなくて現実的に工事可能な設計を行っていくからです。

では実際にどのようなことを確認していくのか、現地調査のポイントをお教えします。

現場の状況の確認

・分電盤のアンペア数を調べる

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 リノベーションの場合、基本的には分電盤を変更しますが、全体のアンペア数は必ずチェックします。オール電化や床暖房等の導入ができるかどうかの検討材料にします。

・給湯器の品番、設置位置を確認する

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給湯器の号数、型番、追い炊きの有無などを確認します。共有部の廊下などの外部に給湯器が設置されている場合、サイズが変わると入らなくなるケースもあるので要注意です。

・インターホンの位置を確認する

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 インターホンは交換不可能ですが位置は変更可能です。既存の位置から追って新しくどの位置に設置できるかを判断していきます。

・その他機器類の確認

もう使っていない有線放送やエアコン、床暖房などの機器類を確認し、管理会社様に確認しながら撤去していいものかどうかを確認します。

・トイレの配管を確認する

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 トイレが横配管の場合、移設はほぼ不可能です。また、現場の配管の高さに合う便器を選ばなければなりません。

・床下と天井裏の高さを確認する

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 畳を上げてコンクリートのスラブから床までの高さを調べます。既存の床下地の仕上げ方についても確認します。室内の必要最低限の天井高を確保した上で、床下地を組めるかどうか、また天井裏にどれだけスペースを確保できるかどうかを判断します。天井を上げれればダウンライトを入れることができますが、天井が直貼りで天井裏スペースも取れない場合は照明計画にも制限が出てくるからです。

・浴室の天井裏の確認

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 浴室の点検口を開けて、浴室と洗面室、トイレがどのような排気経路になっているのかを確認します。それぞれ単独で排気のルートがあるのか、もしくは浴室&洗面室、トイレ、などの二室換気になっているのかの現状を把握し、新しいプランの排気ルートを考えます。また、躯体までの高さも併せて確認します。

・排気口の確認

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 通常、廊下側かバルコニー側のどこかにレンジフード・浴室・トイレなどの排気口が設けられています。排気口は替えられない為、排気可能なルートを確認してどのような位置にキッチンや浴室が設置可能かを判断します。

家具を採寸する

ベットやソファ、ダイニングテーブルなど、現在お持ちの家具をリノベーション後にもお使いになられる場合には家具の配置も考えながら空間をプランしますので、正確に寸法を測ります。

持ち物の確認

「どこに何をしまう」という収納計画まで考えてプランしますので、衣類や書籍類、雑貨類、キッチン用品など、どのようなものをどれだけお持ちかを把握し、どれだけ収納スペースの確保が必要かを判断します。

建物の確認

実際に工事を行う際の資材の搬出入経路やエレベーターの大きさなどを確認します。また、マンションの管理体制や管理会社を確認し、竣工図や工事申請の際の連絡先を把握します。周辺に工事車両を停める駐車場があるかどうかも確認しておきます。

このように、現地調査では多くの項目をチェックし、実際に実現可能なプランをご提案していきます。ですので、初回ヒアリングの後に現地にお伺いし、現地調査を行うことはリノベーションにおいて非常に重要な項目なのです。