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2014/09/11

家は職人次第「地鎮祭」地鎮祭レポート

現場レポート

ご家族にとって、一大イベントとなる夢のマイホーム。

完成見学会に行ってみたり、営業さんと打ち合わせをしたり・・・、
設計さんと打ち合わせをして

家の完成イメージができてくると、次は工事部隊の登場です。
ここまでくると、いよいよ基礎着工です。
そして、夢のマイホームがこれから実現していくんだなぁ・・
という実感が沸いてきます。

この基礎着工前に「これから、ようやく工事が始まりますね。
おめでとうございます!!」ということ
で、地鎮祭を執り行います。

これは、マイホームを建てる最初のお祝いです。
そこで、先日行われた地鎮祭に初参加してきました
私の体験談を交えてお話ししてみたいと思います。

まず、現場に到着すると、にこやかに神主さまとご挨拶。
その後従業員でテントを建てて、
神主さんが祭壇からお供えの準備をしている様をみると、
神聖な空気感に包まれます。

これでスタンバイOKです。






















お供えものは、大体(写真左上より)、鯛・お米・お酒、
(写真左下より)塩と水・野菜・果物の6台が一般的だそうで
(見えづらくてすみません)、本来は供え物の数に決まりはなく、
多くお供えされる方もいらっしゃるとか・・・。

お供え物も、昔は施主さまがご用意するものだったらしいですが、
今はお祓いとお供え物とで、神社さんの方でご用意していただけるところが
多いようです。(今回もご用意していただきました)
さてさて、そこへ本日の主役のご家族が登場されます。
「本日は、おめでとうございます。よろしくお願いいたします。」
とご挨拶をして、いよいよ地鎮祭スタートです。

地鎮祭の流れとしては、

① 修祓の儀(しゅばつのぎ)
会場と参列者をお祓いし、お清めをします。(※添付写真参照)
② 降神(こうじん)
地鎮祭の神様を祭壇にお招きします。
【神主さんが、「オー」っとロングブレスで言います】
(※添付写真参照)

③ 祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主さんが地鎮祭の祝詞を奏上(読み上げ)します。
(※添付社員参照)

④ 清祓いの儀(きよはらいのぎ)
敷地の四方をお祓いしてお清めします。
(※添付写真参照)
※今回は、紙垂(シデ)を四方にたてて、
祭壇後ろに土地全体をお祓いをする為にも紙垂をたてました。
神主さんが大きな紙垂でお祓い後、施主さまが四方にたてた紙垂の左→右→中心の順
にお酒とお塩をまきます。

⑤玉串奉奠(たまぐしほうてん)
施主さまを始め、参列者が玉串を奉納して、二礼二拍手一礼の作法で拝礼します。
その際、神主さまから渡された玉串を枝の方を祭壇に
向けます。(※添付写真参照)

⑥昇神(しょうじん)
祭壇にお招きした神様をお送りします。
【神主さんが、「オー」っとロングブレスで言います】
(※添付写真参照)

⑦お神酒拝戴(おみきはいたい
祭壇にお供えしたお神酒をいただたきます。

⑧直会(なおらえ)
地鎮祭終了後、お神酒やお供え物のお下がりをいただきます。

写真はすべて、イメージです。
(写真①修祓の儀~③祝詞奏上・⑥昇神 イメージ)
(写真 ④-1 清祓いの儀:神主さんによる紙垂でのお祓い)※隅に紙垂をたてている。(本来は竹を置くらしい)


(写真 ④-2 清祓いの儀:施主さまによるお酒のお清め)
(写真 ④-3 清祓いの儀:施主さまによるお塩によるお清め)





















(写真 ⑤ 玉串奉奠)
















これで、地鎮祭は終了です。

実際に、地鎮祭をする際は、丁寧に神主さんが手順を教えてくれますので、
ご心配はありません。
このあと、お供えしていた鯛と弊社より奉納させていただいたお酒を
施主さまにはお持ち帰りいただきました。
その際に、神主さんより施主さまへ、お札(おふだ)を渡されます。
これは、次にお祝いする上棟式の時に屋根裏に飾ります。
それまで、施主さまが大切に保管することになります。

いかがでしたか。私の体験談がj地鎮祭をされる際の参考になれば、幸いです。
地鎮祭は、お祝いではありますが、別名「とこしづめのまつり」ともいい、
その土地の神様をお祀りして、これから始まる工事の安全と家の繁栄を
お祈りするものです。
地鎮祭の流れも、古来の順序を踏まえると、たくさんの儀式があるそうですが、
これも、現代では、地域性や個々人の意向、または個人住宅~大規模工事において、
略式~本式まで、さまざまです。

ですので、初穂料(お祓い代)も地鎮祭の規模や地域的なもので異なってきます。
分からないことは、周りの方や営業の担当にお尋ねされるとよいかと思います。

地鎮祭って、本当は家に限ったことではなく、
農業などでも行われる儀式だって、知ってますか。
家の地鎮祭とは少し意味合いがちがいますが、昔から日本には、
さまざまなところに神が宿っていると信仰される国。
日本人らしい信仰文化だなぁと思います。

今は、クールジャパン戦略で、
日本の文化がさまざまな分野で海外から注目されていますよね。
アニメしかり、和食しかり。信仰文化が注目されているのかは、わかりませんが、
こういった儀式に触れるのも、日本文化のひとつになるのかなぁと思ったりします。

マイホームを建てなければ、
なかなか出会わない地鎮祭という神聖な文化に触れてみるのも、
面白いことだと思います。

それに、仏式やキリスト教での地鎮祭もあるんですよ。
海外では、韓国や台湾などでも地鎮祭が存在するとか。
お国や宗教は違がっても、お祝いしたり、お祈りしたりする気持ちは、
万国共通なのですね。