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マキハウス ミラノオフィス通信

2010年6月4日  エゴン・シ-レ展 in ミラノ王宮

6月になりました。ミラノはイタリアの中では湿気が多いと言われていますが、日本と違って梅雨がなく日差しは強いですが暑すぎないので、一年の中で一番過ごしやすく気持ちの良い季節と言えるのではないでしょうか。
先日私はPalazzo Reale(パラッツォ・レアーレ)という美術館に行きました。

写真1

ミラノの有名な美術館と言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐が飾ってあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会、ブレラ美術館などが有名です。
ですがこれらはいわゆる常設展で、いつでもいけるという安心感からか普段はなかなか行かず、むしろCadorna(カドルナ)駅近くのトリエンナーレ美術館や、Palestro(パレストロ)駅近くのPACなど、企画展主体の美術館に行くことが多くなります。
そしてパラッツォ・レアーレもまた企画展に力を入れた美術館のひとつです。
最寄り駅は地下鉄Duomo(ドゥオモ)駅。この街のシンボルでもあるドゥオモのすぐ横、広場からも見える場所(下の写真では右に写る建物)にあるので簡単に見つかると思います。

ここはミラノでよく見れるような中庭を取り囲む様式、コルティーレ様式の建物で歴史も古く、かつては王宮として使われていました。

今回私が訪れた企画展は、オーストリアの画家Egon Schiele(エゴン・シーレ)にスポットを当てたSchiele e il suo tempo(シーレとその時代 )です。日本でもしばしば展示会が催されておりますし、彼に関する書籍も多数出ていますのでご存じの方も多いと思います。

シーレが生きたのは1890年から1918年、スペイン風邪が原因でわずか28年でこの世を去りました。
代表作は死と乙女(1915)(ウィーン、オーストリア美術館)、カール・グリュンヴァルトの肖像(1917)(豊田市美術館)、座る画家の妻(1918)(ウィーン、オーストリア美術館)。
作風は表現主義と言われており、これは自然の写実的な再現よりも表現者の内面の感情の表出を重視する芸術のスタイルのことを言います。つまり物事を自分なりに解釈して表現するスタイルのことで、ゴッホやムンクといった画家が先駆者と言われています。
そんな彼の表現対象は主に自分自身。非常に多くの自画像を残している点は彼の大きな特徴と言えるのではないでしょうか。構図、人物のポーズのダイナミックさは21世紀の今日でも新鮮に写り、デフォルメされた絵はどこか現代のイラストに近いような雰囲気があります。きっと現代の多くの画家達に影響を与えたのでしょう。また彼の描く線や使う色の無駄の無さは、特に絵画の専門家ではない私でも、彼の画家としてのセンスを強く感じます。

私が訪れた日は他にもスペインの宮廷画家ゴヤに関するGoya e il mondo moderno(ゴヤと近代)という展示や、古代ローマ帝国と中国の秦と漢の二つの帝国にスポットを当てたDue Imperi(二つの帝国)という展示が行われておりました。
もちろん企画に対する興味の有無はあるかと思いますが、ドゥオモからも大変近いですし、ミラノっこは週末ごとに足を運ぶようです。 町としては比較的小さいMILANOですがア-トやデザインに興味のある人にとってはとても充実した環境だと言えるのではないでしょうか。K.O

ミラノオフィス通信- デザイナー 徳永 - 2010/06/07

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