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マキハウス ミラノオフィス通信

paris Maison&Objet パリ訪問

ノートルダム寺院

1月22日の夜から、23日、24日とフランスのパリへと行きました。
主な目的は「メゾン・エ・オブジェ」。 これは、パリで毎年9月と1月の年2回開かれるデザインの総合的見本市です。
今年は1月22日から1月26日にかけてパリ郊外のパリノール見本市会場で行われました。市街地からは電車でおよそ30分。

 

 

会場は7つのブロックに分かれています。
1から6ホールはホームファッション界の各分野、例えばテキスタイル、テーブルウェア、インテリアと言うようにジャンル分けされて展開されます。
各ホールは扇型に並んでおリ、それぞれが連結されているので回覧しやすくはなっていますが、1ホールが非常に大きくつくられているため、周りきろうと思ったら想像以上に体力がいることでしょう。
途方もないほどの数の照明を見ると、その大きさがわかるのではないかと思います。

数あるホールの中でも見ごたえがあったのは7ホール。AとBに分かれていますが、これらは先端のデザインが集結するNOWと呼ばれるイベントスペースです。
7AホールはMAGISやLigne Rosetといった一流企業の展示スペースです。

 

新作の発表時期はもう少し後の企業が多いため、目新しいものはこれといって無かったのですが、ミラノサローネの時はとても急いで回るため、今回は落ち着いて各社の商品を見ることが出来ました。
その中で感じたのは、不況と言う時勢なのか以前はあまり見る回数が少なかった各企業の社長が率先して毎日展示スペースに出ていたように思います。
そして7Bホール。こちらにはフランスデザイン業界の若きホープ10人の作品を展示していました。

 

フランスのデザインは大局ですが私はその特徴を、静的と言うよりは動的でダイナミック、クラッシックでデコラティブなものが多く個性的であり、ある意味日本のデザインとは対称だと考えていました。ただ近年デザインもグロ-バル化が進んでいるのか、フランスのデザインもインターナショナルなスタイルに近づいてきたように思います。
言い換えるなら、デザインするものの本質をしっかり捉えつつ、従来のデザインとはまた違ったもの、現在に必要とされるデザインをつくることが出来るデザイナーが増えてきたということです。
10人のデザイナーの製品はどれもそうで独自の世界観を持っています。この中に私の古くからの友人が選ばれておリ、感慨深さとともに彼を誇りに思う気持ちで一杯になりました。 特に注目したいのは全体的に自然への回帰、温暖化や資源の問題をデザインを通して模索している姿です。 彼らの今後のデザインや活躍には今後も注目して行きたいと思います。

さて、この時期に合わせてパリ市街地では各地でショップ主催のイベントが行われています。
メゾン・エ・オブジェ訪問後、私が出向いたのはMERCI。

 

 

こちらは最近できた服飾、家具、雑貨、テーブルウェアのすごくセンスの良いセレクトショップです。 パリッ子達のお気に入りでミラノで例えるならコルソコモ10といった所でしょうか。
普段は活動の拠点がミラノですが、仕事を通して知り合った友人たちがパリにも沢山いるため、この機会に久しぶりに会い遅くまで語り明かしました。
翌日は市内を観光がてら散策しました。
イタリアとフランスは隣の国とは言え、やはり文化や習慣、建築様式の違いはあります。
例えばミラノは主な住居はバルコニーなどはコルティ-レという建物の内側を向く形をとっています。改めて考えると少し閉鎖的かもしれません。
対してパリの住居はバルコニーが建物の外側に面しています。また窓も大きく開放的です。 家の中が外に丸見え状態ですが...。 このあたり、フランス人のあの開放的な明るい性格に繋がっているのでしょうか。余談ですがバスと地下鉄の車両は車体の半分以上が窓でした。あまりにも開放感があり驚きました。また、白い壁に黒い屋根で構成された街並みのシックさが個人的にはとても気に入っています。 マンサルダと呼ばれる屋根裏部屋の連続したリズムや外壁の色など、トーンを抑えた落ち着きのある深い色で、やはりパリはお洒落だなと思わざるを得ません。

 

 

パリを散歩中、文化的モニュメントの側を通ると大概、観光案内の標識が立っています。 このヘラみたいな標識はフィリップ・スタルクのデザインによるものです。 さすがパリ、標識もデザイナ-がデザインしているんですね。

 

私は近代芸術を好みよく鑑賞するのですが、私がパリに訪れた際必ず行く国立近代美術館がパリの中心、レ・アル地区にあります。建物の名前をポンピドゥー・センターと呼び、ここには数多くのモダン&コンテンポラリー・アート作品を収容しています。

 

 

当センターの地下には、メゾン・エ・オブジェとの関連イベントなのか、フランスデザイン界の著名な家具やプロダクトを展示したスペースがありました。
こちらでは、過去30年フランスで活躍したデザイナーとそのプロダクトを年代順に展示されており、合わせてビデオプログラムが流れ、フランスデザインの歴史を振り返ることができ、非常に興味深かったです。

今回のパリ訪問では、メゾン・エ・オブジェを見て回って新たな出会いや人との繋がり、多くの発見があり沢山の収穫がありました。
暗くなるパリの雰囲気を肌で感じつつ、帰国の時間となりました。 K.O

 

ミラノオフィス通信- デザイナー 徳永 - 2010/02/01

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