ロンドンレポート
今回はロンドンからのレポート。
ミラノから飛行機で2時間くらいのこのロンドンはヨーロッパの経済、文化の中心地です。ニュ−ヨ−ク、パリ、東京とならぶ世界四大都市として数えられるこの町はさすがに華やかで、市内中心のピカデリ−サカス周辺などは大都会の雰囲気に満ち溢れています。
このロンドンには多くの観光スポットがありますが、まず第一に美術館の多さに驚きます。
市内の至る所に美術館があり、そのほとんどが入場無料というのもとても魅力的です。
そして、世界で最も来館者の多い近代美術館として有名なテート・モダンはそのスケ−ル、コレクション、イベントなどどれをとっても世界最高レベル。
テート・モダンはロンドンのバンクサイド地区(有名なロンドンブリッジがある地区)にあり、そのあたりではまだ新顔にすぎない、バンクサイドは歴史を通し、産業や娯楽の中心地として栄え、またロンドンで最悪の貧困地区を抱えてきました。
年間4百万人の来館者が訪れるテートモダンは、バンクサイド地区の経済と文化の再生を支える枢軸となっています。
テートモダンは2005年5月、青山のプラダや北京オリンピック会場で有名なスイス人建築家ジャック・ヘルツォーグとピエ−ル・ド・ムロンによって旧発電所から近代美術館に改修されオ−プンしました。
他の美術館とは違いユニ−クなのがその展示方法、収蔵されているコレクションは従来のように年代順に並べるのではなく、美術史を横断し、4つのテ−マ<流転する状態><観念とオブジェ><素材の言動><夢と詩>に分けて展示されています。
例えば<流転する状態>ではキュビズム、未来派、ヴォーティシズムなど作品が展示されています。
このスペ−スではパブロ・ピカソやジョルジョ・ブラックの作品の隣にアフリカの民族芸術が展示されています。訪れた人は゛なぜキュビズムの展示スペ−スにアフリカの民族芸術が?゛と感じると思うのですが、これはキュビズムが1907年から1914年までパリで活動したピカソやブラックが打ち立てた芸術様式で、アフリカの部族芸術に触発された運動であったという事を関連図けるための仕掛?展示方法なのです。
ただ単に、年代順に作品を見るのではなく、時代の流れを理解し鑑賞することができるこの美術館は美術に詳しくない人でも楽しめるようになっています。
ロンドンに訪れた際にはぜひ立ち寄ってほしい美術館です。
ミラノオフィス通信- アシスタントデザイナー 内田 - 2008/08/22














