注文住宅

ラインナップ

豊かな静寂。
茶室は山里の小屋のように、露地は山路のように。

一服の茶で心を静め。また、一服の茶で一期一会の交わりを結ぶ。
そんな豊かな静寂の中で、もてなしを通して自らと出会う。
MAKI HAUSのたどり着いた究極の空間が「茶室」でした。

本物の茶室を

「so-an」は茶室づくりの第一人者である、牧井貞二氏による茶室です。

牧井氏は永年にわたり、庭園から茶室づくり、材料の選択、技術の伝承までを職人とともに行ってきました。この茶室は、職人とともに未来に「遺(のこ)る家 遺す家」を創っていくという私たちMAKI HAUSの理念と、牧井氏との共感から生まれました。

そして茶祖、千利休によって大成された、「市中の山居」 という侘び茶を志向する「草庵の茶室」こそが、その結晶だったのです。

「so-an」は職人の技や素材へのこだわりと「茶の湯」の心を伝え遺していくという願いで造られています。

しかも、誰もが古来よりの「草庵の茶室」を手にすることができるように、牧井貞二氏とともに伝統工法の技術開発を行い、茶室に使われる木や竹や土、様々な素材の吟味調達から加工、造作までを一貫して行う事で実現した本物の茶室です。

so-anとは

深三畳台目
ふかさんじょうだいめ

「so-an」は深三畳台目の小間の茶室です。

これは、千利休がもっとも愛したと伝えられている大坂屋敷の茶室で、点前座を隠す事で、まるで次の間で点前をするように見えたために「深三畳」と呼ばれました。

点前や道具さえも目立たないようにして、客をもてなす事以外の全てを削り落としたものでした。

現在では、袖壁の下を吹き抜くようになり、主、客の一体感が深くなるように工夫がされていますが、深三畳台目は、いわば「侘び茶」の原点とも言えるの茶室なのです。

牧井貞二氏プロフィール
Makii Teiji
昭和17年生まれ
京都での庭師修行を経て福岡で牧井造園を開業。その後、数寄屋建築庭園専門工事の株式会社牧井創楽庵を設立。和風建築と庭園の総合企画・企画・設計・施工を主に行っています。

[主な仕事]
◎雲仙旅亭半水廬 庭園
◎割烹和多伴    小端石積みの塀・渓流の庭・一帖台目ノ席
◎桜坂観山荘 庭園
◎西方寺 茶室    深三畳台目ノ席・水屋勝手ノ間
他多数

[個人邸]
三帖台目ノ席、立礼ノ席、八帖広間ノ席、総檜皮葺き離れ座敷、外腰掛け待合、外露地、総柿葺き屋根ノ茶席、茅葺き土壁の家、築100年の茅葺き替え、古民家再生など多数。

本物の職人と素材

大工 構造

自然な丸太の特徴や持ち味を活かす事こそが、
草庵の茶室の大工の技。

構造には主に丸太を使用しますが、組合わせには特殊な技が必要となります。数奇屋大工の職人は、柱と桁、桁と垂木、敷居や鴨居と丸太柱など、取付けの仕口(しくち)の加工には「光り付け」という独自の技によって、寸分の隙間なく、形の異なる丸太などを組合わせていきます。また仕口には場所や機能によって様々な伝統技法があります。例えば茶室の躯体には「片蟻仕口」(かたありしくち)が使われ、木材と木材をつなぐのには「腰掛け鎌継ぎ」(こしかけかまつぎ)などがあります。

※仕口(しくち) 木材相互の組み合わせ方法(接合させる組み手、柱や継手は伝統技法が多種多様にあります)

※光る(ひかる)・光り付け 柱表面の凹凸を写し取ることを「光る」といい、「光りオサ」や「口引き」などを使って、丸太どうしや、柱と基礎となる「根石」を隙間なく接合させます。

大工 屋根

むくり屋根と
伝統的な杉皮葺の美しい組み合わせ。

杉皮葺は銅板の水切りを入れ、杉皮を繊維にそって剥ぎ取ったものを下から並行にずらしながら重ねて並べて止めていきます。この時に杉皮に多少の隙間が開き通気が良くなり、構造全体の劣化を抑えることができ、約30年ほどは持つとされています。

屋根全体の意匠は穏やかな美しい曲線を描く「むくり屋根」となっています。これは屋根を美しく見せるだけでなく、軒先に雨水が溜まりにくくなり、屋根を長持ちさせるといった知恵でもあります。

大工 天井

板一枚から、素材もすべて職人が作ったもの。
それを丁寧に網代に組んでゆく。

天井は、意匠的にも技術的にも茶室の趣を大きく左右します。「so-an」は茶室の基本的な平天井、駈込天井、落天井、床の間鏡天井で構成しています。にじり口上の軒天井は、丸垂木※と竹と間垂木の上に小舞竹を籐蔓(ふじづる)で絡み結びにして固定します。その上に黒部杉のへぎ板※を野地板として敷き並べます。軒天井は軒桁を中心にそのまま茶室の中に入り込む掛け込み天井となります。床前客畳上の平天井は、黒部杉のへぎ板を矢羽に組み上げた網代天井(あじろてんじょう)です。点前座台目畳上天井は、蒲葉や皮付き葦といった自然素材をそのまま使う、いわゆる客付き天井に敬意を表す天井としています。

※垂木(たるき) 屋根の裏板。また小舞を支えるため、棟から軒にわたす材。
※へぎ板 へぎ板とは機械で板に削らずに職人が手で割って、厚さ1ミリ以下まで薄くして作られる板です。木の繊維を壊していないので、年が経つにつれ艶が出てきます。目がつまった数百年のものでないと、へぎ板を作ることはできません。黒部杉が最高級とされています。

大工 壁

木と竹を藁縄だけで、壁を編んでゆく。
それが古来よりの知恵の結晶。

壁にこそ古来の知恵が活かされている、「草庵の茶室」の真骨頂が凝縮されているといっても過言ではありません。壁は小割りの竹を縦、横に等間隔に開けて組み上げる、小舞搔(こまいかき〕という伝統工法で、下地を作っていきます。通し貫をもとに間渡し竹を縦横に組み、これに竹を取り付けていきますが、接合には小舞縄と呼ばれる「しょろ縄」が用いられます。竹を細かく編み込んでいくことで、薄くても強度のある下地が造られるのです。茶室は柱が細いので壁は薄く造らなければなりません。そこで貫板に溝を掘り小舞竹を差し込んで貫板の厚みに全てを納めます。

左官 壁

壁の仕上りは草庵の茶室の命。
壁土の熟成具合を感じながら、長年の経験で仕上げてゆく。

大工による造作後、左官職人によって「荒壁」という土壁の仕上げにかかっていくのですが、貫の具合や竹の具合、土の具合※で塗りの加減が変わってきます。それを長年の経験で調整しながら、下塗り、上塗りという工程で乾き具合をみながら壁を仕上げていきます。まず外側から塗っていき、小舞の格子の隙間から内側へ土が出てきます。この後、裏返しと言って内面に出てきた土を小舞に引っ掛けるようにならします。これで小舞と土とが完全に一体となります。この状態で乾かしてから中面を塗っていきます。次に「ちり廻り」といわれる細部の納まりに取りかかります。「ちり」とは壁と柱の接する場所を指します。寒冷紗を柱に沿って固定していき、その上を土で押さえていきます。これによって壁と柱の際が美しく納まります。最後の上塗りには、更に土に稲藁を練り込んで侘びの趣を出します。

※壁土  土色や粘り具合を調整するために、二三種類の土を混ぜ合わせませ、水と稲藁を加えて数ヶ月熟成させることで、仕上りの強度や風合いを出します。

建具

茶室の陰影を際立たせる
木と紙で作られた繊細な建具。

so-anの茶室に使われる建具は「障子」と給仕口、茶道口の「襖」があります。建具に使われる材料はいずれも年月が経っても歪みが生じないように、完全に乾燥させた杉材を使っています。茶道口は太鼓張りの襖仕立てとして、まず襖の構造となる組子は五分厚杉木を交互に組んで反りにくくします。次にその組子を中に包み込む様に外から手漉き和紙を貼っていきます。枠が僅かに透けて見える、茶室ならではの独特の建具です。障子は組木までは工房で行いますが、滑らかに開け閉めができ、ぴたっと納まるように現場で微調整をしながら、ひとつひとつあつらえていきます。また、修理が必要になった時には、簡単に解体できる古来よりの知恵も活かされています。

露地(庭園)

露地と茶室が調和してこそ
真の草庵の茶室となる。

茶室と露地について千利休は、「市中の山居」としての草庵の茶室は、世俗の中において「天地と同根」「禅茶一味」という茶の湯の元来の姿を体感する空間であり、そこへいざなう露地は、「浮世の外ノ道」と千利休は伝えています。

庭と建物の調和がとれて一体となった空間を表す「庭屋一如」という言葉の通り、露地を大切にされている牧井氏も、茶室と露地からなる空間そのものを「茶室」と考えています。露地は茶の湯の真髄を体感する入口となる「茶室」なのです。

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