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2017/06/28

国内のインテリアトレンドカラー~2017年秋冬~

リノベーションだから、できる

ファッションにトレンドカラーがあるように、インテリアにもシーズンごとにカラーのトレンドがあるのをご存じですか?

日本におけるアパレルファッション、プロダクト、インテリア、化粧品など多業種に渡ってカラーデザインに関する様々な活動をしているJAFCA(日本流行色協会)という団体があり、そのJAFCAが日本の産業界で活用される毎年のカラートレンドを研究し、発信しています。

 

jafca

ファッションの分野ではニューヨークコレクション、ロンドン、ミラノ、パリのヨーロッパコレクション、インテリアの分野ではミラノサローネなど、各分野の代表的なイベントから世界のトレンドカラーを視察・研究し、それをもとに日本の産業界におけるその年その年のカラートレンドが発表されます。

先月JAFCAより発表されたプロダクト&インテリアの2017年秋冬のカラーテーマは“ Super Smile ”。「科学技術をイメージさせる色」と、「懐かしい色調」とを調和させた3つのカラーグループが提案されました。これから開発される科学技術が人を笑顔にするためであることを祈って、人工知能には是非、自らを笑顔にするプログラムを搭載して欲しいという願いが込められているそうです。

(下記JAFCAサイトより http://www.jafca.org/)

1.Ironic アイロニック

注目したいライフスタイルは、学習やモノづくり、静かな会話を楽しむための、可動、可変、軽快さを感じさせる空間。このグループの中で科学技術をイメージさせる色は、ブルー系色とオレンジの蛍光色。中央の柔らかい色調のブラウンは、質感次第で未来的にも懐かしくも表現できる。


2. Applause アプローズ(拍手喝采)

注目したいライフスタイルは、代々受け継がれてきた伝統的な様式を持つ家具や織物、三世代が集まって、思いやりのある穏やかな会話が交わされる空間。科学技術をイメージさせる色は、白とグレー。メタリック、パール調、建築資材に見られる表面効果などで用いてもいい。


3. Nonchalant ノンシャラン(のほほんとした)

注目したいライフスタイルは、たくさんの人が集まり会話し、笑い声が絶えない、開かれた空間。科学技術をイメージさせる色は、人工的で全体の調和を壊すようなグリーン。

科学技術とインテリアの融合。言葉で表わすと難しいですが、例えばホームシアターの機器類をどうインテリアに組み込むか、とか、お掃除ロボットがスムーズに作動する空間はどんな空間か、そしてその様な未来型家電の登場により生まれた時間のゆとりで人々の生活空間がどう変わっていくのか、など、そういったことだと思います。

そんな新たなライフスタイルに適合できるようなカラーが今年のトレンドのポイントで、科学技術をイメージさせる白やブルー、メタリック系のクールな色合いの中に、赤やオレンジ、茶色などのほっとするような暖色系の色をインテリアのアイテムで表わすと、今年らしくなりそうです。

米国のPanton(パントーン)社が発信するトレンド・カラー、2017年は「Greenery(グリーナリー)」。4月に開催されたミラノサローネでは、各社で家具や差し色に緑が多く見られたようです。来年の国内カラートレンドは、緑ベースのものかもしれませんね。