ブログ

2016/08/10

家づくりのベストパートナーを考える

豊かに暮らすということ

shitate

ブランド品はお好きですか? ヨーロッパなどの老舗のブランド品は、こだわりの職人の手で作られ、美しくて、非常に機能的にもよくできたものが多いです。

服は、イタリアのファション・ブランドのジョルジオ・アルマーニが好きでしたね。毎年デザインが少しずつ変わり、新作が出るたびに買って、年間、数百万円の買い物をしていた時期もありました。

でも、あるとき気がついたんです。モデルが着るとすごくかっこいいけど、自分が着るとフィットしない。ガッカリ……。自分に不釣合いで、もったいないってことに。しかもデリケートな素材の生地が多いから丈夫じゃないし、毎年デザインが微妙に変わるから、値段が高い割に長年は着られない。

そんな時に、サルトリオ・アットリーニというイタリアの職人さんが作る服、イタリアクラシコに出会いました。ロバート・デ・ニーロなどハリウッドスターたちの服を作っている有名な職人さんの服で、一人ひとりの体形に合わせてオーダーで作るのです。

 そのオーダー会が東京のセレクトショップでありました。そこでスーツを2回ほど作ったのですが、最初の2着は、ちょっと失敗してしまいました。

1着目は柄だけで選んだライトグレーのスーツでしたが、汚れが目立ち過ぎて失敗。2着目は、紺のストライブのダブルのスーツでしたが、作ってもらうのに半年間かかったので、こちらのサイズが変わってしまって、出来上がった時には体に全然合わないという・・・(笑)

 3着目は、イタリアに出掛けて行ってアットリーニを訪ねました。その時、日本から来て修行中の20代の男性が対応してくれたのがとても良かったのです。その人がイタリアの靴を学んでいる日本人の職人さんも紹介してくれ、靴も作りました。

それがきっかけで、海外で本格的に修行した日本人の職人さんにオーダーして服を作るようになりました。

 仮縫い、中縫いなど、何度もミリ単位の補正をしながら作ってもらっています。自分にぴったりなものを作るには、コミュニケーションが必要。ぴったり感、これは半端じゃない。着心地は抜群です。さらに、細く見える工夫もきっちりとやってもらっています(笑)

 これって家づくりも同じことが言えると思うんです。注文住宅で家をつくるのなら、設計者とのコミュニケーションを大切にして、とことんまで自分の生活にぴったりな家を作ることが大事です。そうしてつくられた家は、住み心地も半端なくいいでしょう。

 でも、ここで、もうひとつ考えておいて欲しいことがあります。

そのあなたにピッタリな家を後で売却するときのことを考えてみてください。自分と同じ生活パターンや家族構成の人にだけにベストな家となってしまって、購入の対象者が狭くなってしまう可能性があります。

私にぴったりな服はわたしだけにベストで、他の方には売れません。でもブランド品として高く評価されるアルマーニの服だったら、買い手はたくさんいます。いつか売ることも考えると、違う選択肢も見えてきます。

  • プロが考えぬいたセミオーダー
  • 自分にぴったりなオーダーメイド

どちらもアナタにとってベストの選択になる可能性があります。

 私は、あくまでも着心地、住み心地にこだわりたいので、自分にぴったりなオーダーメイドを選びましたが、それだけでは無いということを覚えておいてください。