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2015/03/30

意外と気づかない、家の中にある危険。

失敗しない家造り

私たちが生活する中で身の回りには様々な危険が潜んでいます。
そこで今日は家の中にある危険について考えてみることにします。

家の中には複雑に入り組んだ空間が有ります。またいろいろな機能する部分が有ります。
階段 下がり壁 上り口の段差 ドアや引戸 燃焼器具や電気製品などです。

玄関

玄関の上り口やポーチには段差が有ります。階段や玄関などの段差を人は段差として認識するのですが
たとえば5cm程度の段差になると日常生活の中でイレギュラーな段差です。わざわざ自分に、これは5cmの段差だよ、
と言い聞かせないとつまずいてしまいそうなものです。
歩く部分にはこういう段差を作ると思いがけない転倒につながります。

ドア・引き戸

以外と考えないのがドアや引戸に潜む危険です。
以前新聞記事にも有りましたが高齢の一人住まいの方がトイレに入っている間に
たまたまドアの外に立てかけてあった品物が倒れ掛かりつっかえ棒のような形で外からドアをロックしてしまいました。丸一日出られずにいる所を幸いにも知人が訪ねてこられて発見されたそうですがふつうトイレには携帯など持っていかないので連絡手段もなく、ドアをけ破る力もない高齢の方であれば怖い話です。

台所

台所にも危険があります。
ガスコンロにお湯をかけたまま忘れた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
高齢になると特に注意力が衰え衣類着火や空焚きして火災になる危険性も増します。
以前私の知り合いの方のお母様が大晦日に調理中着物の袖にガスコンロの火が燃え移り全身やけどで亡くなりました。
楽しいはずの正月が一転してお通夜になりました。何とも言いようのなかったのを今でも覚えています。

最近はガスコンロに代わってIHヒーターも多くなりガスコンロより安全性は向上しましたが
やはり加熱調理器ですので過信は禁物です。

電気火災

電気火災も見落とされがちですが事例としては原因不明として処理されるものも含めて結構あるようです。
漏電による感電事故もあります。特に屋外設置の器具等で起こりやすくなります。
電気の事故には様々な原因が有りますが何しろ目に見えない為、漏電遮断機や過電流防止器等の安全装置が頼りです。
それが故障してしまうと非常に危険な状態に成りますので使用上の注意を守ること、
最後の確認はきちんと人の目で行うことを心掛けましょう。

電線の被覆のビニールが熱で変質するときも魚の腐ったような(人の感覚にもよりますが)臭いがすることが有ります。
下水臭とは限りませんので何かいつもと違うと感じた時は電気も確認しましょう。
また箪笥の裏のコンセントにコードを差し込んだまま誇りをかぶっていることありませんか。
これも危険な状態です。積もったほこりが湿気を持ち+-極の間で徐々に通電状態が起こりやがて発火に至ります。
コンセントは常に見える位置に設置し差し込み部分は時々確認しましょう。
たこ足配線もよく見ますが負荷の大きな器具をつなぐと熱を持ちますので注意が必要です。

思いつくものをいくつか挙げてみましたがこれらの事は普通意識されることなく
また問題なく行われていることだと思います。
たぶん99.9%は安全でしょう。しかし残り0.1%に危険が潜むことも忘れてはなりません。
事故とはそういう物だと思います。