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2014/11/18

内装を何度でも変えられる住宅

現場レポート

皆さんスケルトン・インフィル住宅(SI住宅)って
聞かれたことありませんか?

スケルトン・インフィル住宅とは、建物のスケルトン
(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを
分離した工法で造り躯体はそのままで、
外装内装を何度でも入れ替えられる建造物のこと言います。

分譲マンションなどの集合住宅に多く見られますがユニット工法による
戸建住宅も同様の考え方で造られています。

スケルトン・インフィルは、
もともとは、マサチューセッツ工科大学名誉教授のオランダ人建築家、
ニコラス・ジョン・ハブラーケンが1960年代に提唱した
オープンビルディングの思想から来た概念だと言われています。

 

 

 

 

一般的に住んでから変えられるものをインフィル(内装)、
変えられないものをスケルトン(躯体)と呼び建築をこの2つに分けて考え、
建築の可変性や耐久性を長くすることで
建物の長寿命化を実現させようというものです。

躯体と内装を別々に分けることで安易にリフォームが
可能になり間取りの自由化も図れます。

長年住宅に住み続けていくとライフスタイルも変化し続けていきます。

例えば、時代の変化により内装のデザインも変わり、
子供が成長し独立したら子供部屋が不必要になり、
年老いていくと段差がきつくなってきたりします。
更に老後に自宅で趣味を生かして仕事がしたい等様々なことがありますが、
あらかじめ予想出来るものではありませんし
その時々でリフォームするのではお金がかかりすぎます。

そんな時に間取りを低価格な家具感覚で
簡単に組み替えることができればいいと考えます。

そこでスケルトン・インフィルの発想が出て来たのではないでしょか?

大きな箱の中に自分のライフスタイルに合った小さな箱を入れていく考えで
壁や天井や床を二重構造にすることにより
電気配線や設備配管も簡単に移設する事ができ、
キッチンやお風呂やトイレ等も移設可能になります。

しかしながら、現段階では躯体と内装を別々に考える事で
簡単に施工は出来るが質が落ちコストもかかるという問題もあり、

今後わたし達の課題としてこの問題を解決し実現することにより
多くのユーザーにも共感して頂けるものをご提案させていただくことだと
考えております。